足裏バランス研究会レポート3/31

健康長寿

令和6年3月31日に笠原接骨院にて笠原巌先生の特別講習会が開かれ参加してきました。

この時のお話で健康長寿日本一なったのが川崎市の麻生区で男女ともに平均寿命が全国で最も長くなったそうです。

【神奈川】厚生労働省が発表した2020年の平均寿命で、川崎市麻生区が全国の市区町村で、男女とも最も長寿だった。多摩丘陵の里山が連なる坂道の多い街で、住民は「足腰が鍛えられて健康な人が多いのかも」と推測する。

 5年に1度の調査で、麻生区は男性84・0歳、女性89・2歳で、ともに1位となった。15年の前回調査では男性83・1歳(2位)、女性88・6歳(4位)だったが、ともに延びた。

日本一長寿の川崎市麻生区、秘密を聞くと?「坂が多い」だけじゃない [神奈川県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

そこで笠原先生のお話では『坂道の多い町』が健康長寿になりやすいのは、指先重心の生活習慣になっていることが一つの大きな要因ではないかということでした。

つま先歩きがキーポイント

少し想像してみてください… 傾斜がある坂を上る時は、足裏の力が入る部分はどこでしょうか?
そう指先ですね。この時踵重心だとなかなか前に進みませんし、後ろに転げてしまいます。

ここで前足部(指先)重心の大切さを、詳細に説明されてる先生がお見えでしたので引用させていただきました。

世界の長距離界に衝撃を与え続けているケニアやエチオピアの選手のほとんどがフォアフットで着地しています。

フォアフット (ミッドフットとも言います)着地とは、足裏のやや前方、爪先寄りで着地することです。
着地時における脚や体へのダメージが少ないとされています。踵着地とは、踵から着地することです。
進行方向に逆らって着地しますから、踵でブレーキをかけて走っていることになり、体や脚への負担が増すとされています。

ここでイメージしてみましょう。
あなたは今、アスファルト上に溜まった大きな水溜りの前に裸足で立っています。
助走をつけて思いっきりジャンプし、大きな水溜りを飛び越えてみてください。
そのとき、意識的に踵から着地するようイメージしましょう。
ジャンプして踵から着地した結果、その大きな衝撃は頭のテッペンまで響いてくるような感覚を持ちませんか?
また、次の一歩を踏み出すのも困難になってきませんか?
実際にやってみると大抵の方は無意識に爪先のあたりで着地しています。

次に、あなたは悪代官の会合を偵察しに来たニンジャです。
物音を立てないようにそーっと廊下を歩かなければなりません。忍び足で・・・。
そのとき、踵から着地して歩きますか?抜足、差し足、忍び足というように、そっと爪先を地面に置いて歩いているはずです。
なぜなら、踵からだと体の安定を保つことができず、ドスドスと音を立ててぐらついてしまい、足音を消すどころではなくなってしまうからです。
爪先から着地すると体が安定し、体重の移動もしやすくドスドスといった音もでないはずです。
安定しないということは、いろいろなところに負担がかかってしまいます。

爪先寄りの着地?それとも踵からの着地?|アミノバリュー公式サイト|大塚製薬 (otsuka.co.jp)


本日のまとめ

踵着地や踵重心が体に大きな悪影響をもたらします。

① 普段から生活で(浮指や偏平足、外反母趾により)重心が踵に片寄る
      ↓
② そこに更に膝を伸ばして踵着地
      ↓
③ 反復して受ける微細な衝撃が体に伝わる(膝や股関節、腰や首は大ダメージ)
      ↓
④ 体のゆがみや痛み、また関節を変形させる


これが隠れた体の不調の原因の1つになっているかもしれません。

痛みがある箇所は悪い個所ではなく、頑張っている(ストレスがかかる)箇所なんです。

ですから正しい知識と、ご自身の体に見合った運動強度やウォーキング歩数を意識してください。

内容の濃い研修会でしたので、それ以外のお話はまたいずれお伝えしたいと思います!

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